紫外線が肌に与える影響はシミ・ソバカスだけではありません。
実は紫外線は毛穴のたるみや詰まり、黒ずみにも深く関係しています。紫外線ダメージを放っておいたせいで、“毛穴と毛穴が繋がった「帯状毛穴」ができて、しかもそれが目立つ、見るのもこわい状態になっていた”なんてこともあり得る話。
そこで今回は、紫外線が毛穴に与える影響について、原因と結果を丁寧にお話します。
内側から輝くような白い肌、接近戦にも自信が持てる毛穴レス肌を目指して、美肌の大敵・紫外線のことをもっときちんと知りましょう。
肌のしぼみが「帯状毛穴」を生み出す……!?
紫外線のなかでも波長の長いA波は、肌の最も深い真皮層にまで達し、肌の弾力やハリを形成するコラーゲンやエラスチン繊維を破壊します。また、活性酸素を発生させて、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す肌の繊維芽細胞を劣化させます。つまり、紫外線ダメージを放っておくと、肌内部の水分や弾力、ハリ、ツヤが失われて、どんどんお肌がしぼんでいってしまうのです。
このしぼみが、毛穴をグイッと広げるこわいきっかけ。毛穴まわりの皮膚がしぼむと、毛穴をギュッと抑える存在がなくなってしまうので、どんどん毛穴が涙型状に広がってしまいます。症状が悪化すると、涙型に広がった毛穴と毛穴が繋がって帯状毛穴になることも。なお、このトラブルが生じやすいのは、鼻から頰にかけての部分です。
過剰な皮脂分泌が“毛穴詰まり”の原因に!?
紫外線の影響でコラーゲンやエラスチン、セラミドやヒアルロン酸といった保湿成分の生成が滞ったり、肌の水分量自体が低下したりすると、肌は乾燥を防ぐために皮脂を過剰に分泌します。そうすると、毛穴が開いて目立ちやすくなったり、皮脂が原因で毛穴に角栓が詰まったりします。毛穴が開いたうえに角栓が詰まってしまうと、ベースメイクが全然のらなくて、毎朝の気持ちも落ちてしまいそうですね。
角質と酸化が毛穴を目立たせる
紫外線を浴びると、肌のターンオーバーが乱れることがあります。通常、健康な肌は28日周期で生まれ変わりますが、ターンオーバーが乱れると不要な角質がなかなか剝がれ落ちずに肌表面に積もっていきます。
そうすると、毛穴のまわりに角質が溜まり、結果的に毛穴の入り口が目立つようになってしまいます。さらに、ターンオーバーがうまくいかないと皮脂が酸化して、毛穴の角栓が変色し、毛穴が黒ずんで見えるようになってしまうことも。
紫外線ダメージを最小限に抑える、正しい紫外線対策とは?
このように、紫外線による肌ダメージは、毛穴のたるみ、詰まり、黒ずみといったトラブルを招きます。毛穴悩みを予防・改善するためには、まずは日頃の紫外線対策を万全に。特に夏以外は紫外線対策がおろそかになっている人は要注意です。紫外線は、夏の強い日差しの日だけでなく、冬のどんよりした天気の日でも降り注いでいます。
「日焼け止めは毎日必ず塗る」
「ベースメイク品はUV機能付きの製品を使う」
「外出時は、サングラスをかけて目から入る紫外線をカットする」
「塗る日焼け止めと併せて、日焼け止めサプリを飲む」
などといったことを意識しましょう。
「本気の毛穴ケアを始めたい」という方も、「最近毛穴が気になるな」という方も、まずは紫外線のこわさを改めて認識し、今の自分の紫外線ケアを見直してみてください。
紫外線ダメージによる毛穴トラブルを防いで、毛穴レスなツルすべ肌へ。自分の肌への自信は、満ち足りた女の表情を演出してくれますよ。
さあ、今日から、改めて紫外線ケアを徹底しましょう。