エイジングケアがリアルに必要に感じられてくる大人世代・・・。
彼女たちが皮脂や小鼻の黒ずみに悩んだティーンエイジャー時代、
ちまたでは、 貼ってはがすタイプの毛穴パックが世に登場したばかりで、
大ブームとなっていた。
はがしたパックにごっそりとついてくる角柱を見るのは、ある種の快感で
楽しみにすらなってしまっていたものだった・・・。
最近は、自宅ケアで行うパックはほとんどのものが時間をおいて洗い流すタイプに
なっているが、当時は塗って固まったところをはがすチューブ状のものが主流だった
ように記憶している。固まったパックを顎の方から上へ向かってゆっくりとはがすと、やはり角柱がくっついてきて、
「視覚的満足感」が得られるタイプのものが多かった。
はがした後、ぽっかりと開いたままになった毛穴は、その後の適切な
ケアをされることはなくそのままになってしまっていたのだけれど。
その結果・・・。
十分な情報も知識もなく少女達が行った毛穴パックの後、
正しいケアをしなかった結果は?
毛穴が広がったりように感じられたり、無理に指で押し出したニキビなどは
跡が残ってしまう場合もあり、
「毛穴はさわってはいけない・・・。さわるとかえって目立たせてしまう」
という、間違ったイメージがなんとなくついてしまったのである。
その当時、日本で彼女たちの母親世代は定期的に気軽にエステに通う時代ではなく、
まだまだホームケアが一般的だった。訪問販売化粧品全盛期だったのかもしれない。
母親にも十分な情報がなかった時代、娘たちにも
「あら、毛穴をいじるとかえって広がるからダメよ」
などと注意された、時代背景も影響しているのかもしれない。
かくして、エイジングケアが必要な大人世代に
「エイジングケアは毛穴ケアから」
という発想が結びつきにくくなってしまった背景があるのかもしれない。
アラフォー、アラフィフ世代を中心に毛穴ケアの方法とイメージについて
質問してみたところその答えは
「若いころ、毛穴パックをして小鼻の毛穴が開いてしまったので特別なケアをしていない」
「なんとなく毛穴は触ってはいけないイメージがあり、気になったときに軽く
スクラブをする程度」
「大人の毛穴ケアは保湿が大切。保湿のみをこころがけている」
「気にはなるけれど、どうしてよいのかわからない」
やはり、ティーンエイジャー時代のトラウマなのだろうか?
日本の毛穴とエイジングケアの関係が遅れているのはそのせいなのかもしれない!
正しい知識でなく、このなんとなく信じられている毛穴伝説・・・。
なんともったいないことなのだろう。
お国柄とはおもしろく、欧米でこの話をすると目を丸くして???
全く理解不可能といった感じで、不思議そうにしている。
欧米では、「エクストラクション」という毛穴のケアは
当たり前のことという発想で、フェイシャルのメニューには
不可欠のプロセスとして組み込まれています。
まだまだエクストラクションの歴史が浅い日本では、
エクストラクションが痛いと思われていたり、実際にそのような
サロンも存在するらしいのが残念です。
十分にお肌と毛穴をやわらかくして行うプロのエクストラクションは
軽やかで痛みはありません。
年齢とともにターンオーバーのサイクルが長くなり、詰まってしまった
毛穴にせっせと高価なクリームを塗りこんでも美容成分は浸透しません。
セルフケアでは取りきれない、長年蓄積された毛穴の汚れのつまりを
綺麗にすることが、エイジングケアの鍵であること。
プロによる正しい毛穴ケアによって生まれる、思わず手で頬を触れたくなってしまう
ような柔らかで「ハリ、艶、透明感」のあるお肌。
日本の大人女性のみなさん、若き日のトラウマから解放されて軽やかなお肌に生まれ
変わりましょう!
Luxury Spa Coordinator 豊崎 禄子(TOYOSAKI SACHIKO)